
「脂肪吸引で、余分な脂肪を除去したはずなのに、なんだか様子がおかしい。ちっともかっこよくなってこない。」そんなお悩みを耳にすることがあります。その原因で最も多いのが、皮膚のたるみです。皮膚のたるみは、患部の腫れやむくみがおさまる術後1ヵ月ぐらい経った頃から徐々に顕在化してきます。ダウンタイムが落ち着いて、いよいよこれから効果を実感できるという時に思い知らされるので、精神的なダメージも大きなものになるようです。ここでは、そうなってしまう原因と、そうならないために何をすべきかについて解説したいと思います。
目次
皮膚がたるむのはなぜ?
理由としては、あまりにも多くの脂肪が蓄積したことによって、皮膚が大きく引き伸ばされてしまったことや、加齢による皮膚そのものの衰えなどが考えられますが、極度の肥満体型が少ない日本人には、後者のケースが多いです。
脂肪吸引というのは、余分な脂肪を物理的に取り除く施術なので、脂肪を除去することでスペースが空けば、その分皮膚がたるむのは当然のように思えますよね? ただ、脂肪の周辺組織を傷つけず、脂肪細胞だけを優しく吸引できるベイザー脂肪吸引であれば、吸引後、皮膚がある程度は自然と収縮してくれ、たるみの回避に有効なのです。ですから、当院では基本的にベイザー脂肪吸引を採用しているのですが、それでもたるんでしまうことがないわけではありません。
脂肪吸引で皮膚をたるませないためのコツ①:肌の状態を見極める

脂肪吸引で皮膚をたるませないためのコツ②:表面の脂肪をしっかり吸引する

よく、表面近くの脂肪を吸引すると凸凹(ぼこぼこ)になってしまうと言われますが、これは無理に脂肪を削ぎ落とす従来の脂肪吸引機を使った場合の話。ベイザー脂肪吸引を用いて、確かな技術を持ってすれば無理なく行うことができますので、どうかご安心ください。
ちなみに、皮膚直下の浅い層の脂肪を吸引する技術を、私たちはスーパーフィッシャルリポサクション技術と読んでいます。
脂肪吸引で皮膚をたるませないためのコツ③:脂肪吸引以外の方法でも対応する
脂肪吸引後のたるみは技術で回避できる部分もありますが、どうしても避けられないケースがあるのも事実です。このような時には、脂肪吸引以外の方法に頼らざるを得ません。ただ、逆に言えば、たるみを事前に予測でき、それに対処るすための準備さえできていれば解決できるということ。たるみを解決するための次善三善の策の用意があるドクターやクリニックに依頼することも重要でしょう。
当院では、脂肪吸引の結果どうしてもたるみが出ると判断した場合には、サーミタイトの併用を提案しています。従来のたるみ解消法と言えば皮膚の切除がメインでしたが、これはゲストの体の負担が大きく、術後も大きな傷が残ります。その点、サーミタイトならメスを使わないため負担も軽く、傷跡も小さくとどめることができます。
サーミタイトってどんな施術?
サーミRFという、特殊な高周波の熱作用で皮膚を引き締める治療法です。タンパク質は、熱によって収縮しますが、サーミタイトはこの性質を活かした施術なのです。
方法は脂肪吸引と同様、まず患部にカニューレを挿入します。その上で、皮下から高周波の熱を照射して組織をタイトニング。これによって引き締め効果を発揮します。

サーミタイトが持つ引き締め以外の有用性は?
長期的には、肌質の改善も期待できます。熱でダメージを受けた皮下組織は、術後数週間かけて、細胞を修復すべく大量の成長因子を放出するのですが、これによってコラーゲンの生成が促進され、ハリのある肌に仕上がるのです。

脂肪吸引+サーミタイトでたるみを回避した症例
脂肪吸引だけではどうしてもたるみが残ってしまった症例に、サーミタイトを併用した例をご紹介しましょう。スッキリ引き締まっていることがお分りいただけるかと思います。
このように、当院では脂肪吸引後にたるみが心配される症例にも最後まで責任を持って対応いたします。どうかご安心してお任せください。


まとめ
- 脂肪吸引後に皮膚がたるむかどうかは、術前の皮膚の伸び具合と肌質によって決まる
- たるみは、脂肪吸引の技術だけではどうしても回避できないことがある
- 脂肪吸引だけでたるみの回避が難しい場合、当院ではサーミタイトを併用する