女性化乳房とは、男性の胸が女性のように大きくなる現象です。当院にも、この女性化乳房にお悩みの方が大勢相談にいらっしゃいます。原因は様々で、薬の副作用である場合や思春期の一時的なホルモンバランスの乱れなどといったケースも少なくありませんが、大半は原因の特定が困難で、自然治癒が難しいケースがほとんどです。
このような場合、私たちはどのように診断してどう治療していくのかをご説明します。
胸の膨らみの要因は大きく2つ。乳腺の異常な発達と、過度な脂肪の蓄積です。この要因に応じてアプローチの仕方も変わってきますので、事前の検査は大変重要になります。
当院では、大学病院の乳腺外科などでも採用されている「エラストグラフィ」という高性能エコーを採用。しっかり原因を特定した上で対処します。大学病院で乳がんのチェックにも用いられるような機材なので、悪性腫瘍かどうかのスクリーニングも可能です。万一重大な疾患の兆しが見られるような場合は、速やかに専門の病院にご紹介し、早期治療介入のサポートもさせていただきます。
女性化乳房の検査で用いるエコー「エラストグラフィ」
女性化乳房の治し方
治療方法は、膨らみの要因によって変わってきます。
膨らみの要因が「乳腺の発達」の場合
対処法は乳腺の切除です。切開箇所と大きさは、乳輪のふちに沿って弧を描くように数ミリ程度おお考えください。乳腺を分解しながら取り出しますので、5cm以上の比較的大きな乳腺も、この小さな傷跡から取り出すことが可能です。
膨らみの要因が「脂肪の蓄積」の場合
この場合、脂肪吸引で対処します。みなさん気にされるのは、吸引後に皮がたるむのでは? ということなのですが、 当院ではベイザー脂肪吸引を採用しておりますので、ある程度なら皮膚の引き締め効果も期待できます。それでもたるみが残りそうな場合は、たるみ取り専用の別の施術をご提案することも可能です。(詳しくは過去記事「【後悔する前にぜひ読んで!!】女性化乳房手術では、たるみにご用心」もご覧ください。)
膨らみの要因が「乳腺の発達+脂肪の蓄積」の場合
乳腺の切除と脂肪吸引の両方に対処するか、要因として大きいものをどちらか一方だけ治療するということもあります(ご状態を拝見した上で医師から提案させていただきます)。
術後のケア
乳腺の切除、脂肪吸引とも、術後はさらしのようなものを胸に巻いて圧迫していただきます。ただそれほど厚みもありませんので、スーツ姿になってもほとんど影響しません。
実際に女性化乳房の治療を受けてくださった症例
最後に、当院で女性化乳房の治療を受けてくださった方をご紹介しましょう。
こちらは30代の方です。
胸の膨らみには高校生の頃から悩まされており、今尚、Tシャツを着ると気になるとのことでした
検査の結果、脂肪の蓄積と乳腺の発達の両方が認められたため、双方の治療を行いました。
男性らしい平らな胸になりましたね。
当院では、女性化乳房外来を設けており、その治療を数多くお引き受けしています。
現に今お悩みでしたら、まずは気軽にご相談ください。
まとめ
- 女性化乳房は、膨らみの要因に応じて治療法が異なる
- 女性化乳房の手術後は、通常の日常生活には支障が少ない
- THE CLINIC では女性化乳房の治療実績が豊富