女性化乳房に悩むみなさんの願いは大きく2つあると思っています。胸の膨らみをなくすことと、術後の仕上がりが綺麗に整っていること。とにかく見た目を重視されると思うんです。そのような方達に少しでも安心していただければと、当院が行なっている傷跡への配慮をご紹介したいと思います。
胸の膨らみの原因が脂肪の蓄積だけであれば、脂肪吸引だけで対処できます。その際、傷跡は吸引管(カニューレ)を挿入する脇の下に数ミリ程度残るだけ。その傷も、脇の下のシワに紛れるように作りますから、まず気になるようなことはありません。
乳腺の発達が認められるケースでは、乳腺の大きさによって切開する位置や大きさが変わってきます。
例えば、乳腺が3cm以下とごく小さい場合は、乳頭直下のしわの一部を5~7mm切開するだけでOKです。乳腺が3cm以上と比較的大きい場合でも、乳輪のラインに沿って数cm切開切開する程度で対処できます(10cm近い大きさの乳腺も、3.5cmほど切開するだけで済みます)。
乳腺が非常に小さい場合には、脂肪吸引と同様、脇からカニューレを挿入して、そのまま吸い出してしまうこともあるほどです。
このように、女性化乳房の治療によってできる傷跡は、意外に小さく目立たないものなのです。
脂肪吸引の傷跡を小さくコツは、切開口の保護
脂肪吸引後に残る傷跡はわずか数mmですが、皮膚を傷つけてしまっては見た目にも影響します。私たちは、これを少しでも目立たなくする工夫も怠りません。具体的には、スキンポートという皮膚の保護器具を必ず使用します。手術の際、傷口に装着するプロテクターで、カニューレ操作の摩擦などから傷の広がりを防ぐための道具です。
切開による傷跡を小さくするコツは、まず最初に脂肪吸引を行うこと
切開による傷跡を小さくするコツは「脂肪吸引 First」。脂肪の蓄積と乳腺の発達の両方が認められる場合、まず脂肪吸引から行うということです。脂肪吸引で乳腺の周囲に絡みついている硬い線維質の脂肪を取り除き、その上で乳腺を摘出することになるので、より小さな傷跡からアプローチできます。
女性化乳房の術後の傷(脂肪の蓄積と乳腺の発達が認められた症例)

実際に、脂肪吸引と乳腺の摘出を両方行なった症例をご覧いただきましょう。術後には膨らみのない平らな胸に仕上がっていますよね。傷跡は乳頭の直下に数mm残っていますが、どこに残っているか分からないぐらいです。
こちらは、実際に摘出した乳腺です。
女性化乳房治療は見た目への配慮が重要
女性化乳房患者さんの治療において最も重要なのは、仕上がりの見た目。お悩みのそもそもの発端が容姿に関するコンプレックスなので、その点で期待外れにならないように細心の注意が必要です。もちろん、傷跡への配慮は重要なポイントだと考えています。女性化乳房でお悩みの方は、是非、実績豊富な当院までご相談ください。最善のアプローチ法をご提案いたします。
まとめ
- 女性化乳房治療において、見た目への配慮は重要なポイント
- 傷跡の位置や大きさは、見た目を左右する重要なポイント
- 過去の経験から、THE CLINIC は傷跡を極力目立たなくするコツを心得ている